MiniMax H3 と Veo 3.1:片方は設定同士が縛り合う
多くの案件を決めるのは品質差ではありません。720p を超えると Veo 3.1 の尺は 1 通りだけ。この制約は Google 自身のパラメータ表に書かれています。

当方は MiniMax H3 のツールを運営しているので、ここには明らかな利害があります。それでもこの記事が使い物になるようにしている点が 3 つあります。Veo の数字はすべて Google 自身の文書から取っていること、Veo が勝つところには独立した節を割いていること、そして Veo 3.1 Lite が当方の売り物のどれより安くなる場合を名指ししていることです。
どちらも映像と一緒に生成された音声を出します。片方は出さない、と書いてある記事を見かけますが、H3 についてそれが本当だったことは一度もありませんし、Veo についてももう本当ではありません。比較を決めるのは別の 3 点です。H3 は 4〜15 秒の任意の整数秒、アスペクト比 6 種類、参照ファイル 12 個までを、出力 1 秒あたり $0.08〜$0.13 で。Veo 3.1 は H3 にできない 4K に届き、H3 にできない 148 秒までの延長ができます。そして 720p を超えると、Veo の尺は 1 通りしかありません。
Veo 3.1 の設定は互いに結びついている
機能一覧ではなく Google のパラメータ表を読むと、比較を変える 1 行があります。durationSeconds の欄にはこうあります。"4"、"6"、"8"。Must be "8" when using extension, reference images or with 1080p and 4k resolutions.
つまり、みんなが引いている「4・6・8 秒」が本当なのは、720p で参照素材なしのときだけです。1080p を頼めば 4 と 6 は消えます。4K でも同じ。参照画像を 1 枚付けても同じ。延長を有効にすると、今度は 720p に落ちます。解像度の行が、延長のときだけ 720p を足しているからです。
H3 に同じ結びつきはありません。4 から 15 までの任意の整数秒を、768P か 2K で、6 種類のアスペクト比のどれかで、画像 9 枚 + 動画 3 本 + 音声 3 本まで付けて。設定が互いを縛りません。
Veo 3.1 の名札を付けたモデルは 3 つある
Standard・Fast・Lite は、グレード という言葉がふつう含意するような、1 つのモデルの段階ではありません。Lite には 4K がなく、参照画像はそもそも 1 枚も受け付けません。Standard と Fast はどちらも受け付けます。価格差は 8 対 1。720p で 1 秒 $0.40 に対して $0.05 です。
これが効いてくるのは、ほとんどの比較が Standard の $0.40 を引いてきて、それを「Veo」と呼ぶからです。納品が 720p の 8 秒なら、その書き方はあなたの財布に響きます。Lite は当方の価格表のどれよりも安く、しかも音声込みです。
1 秒あたりの単価は嘘をつく。仕上がり 1 本でいくらか
1 秒あたりの単価がきれいに比較できるのは、両方のモデルが同じ区間を作れるときだけです。720p を超えると作れないので、正直な単位は納品された 1 本になります。
1080p 相当の出力で 30 秒、3 テイクに 1 本を残す前提だと、
| 行き方 | 区間 | 費用 | 継ぎ目 |
|---|---|---|---|
| Veo 3.1 Standard | 8 秒 × 4、それを 3 回まわす | $28.80 | 3 か所、色を合わせる必要あり |
| MiniMax H3 の 2K | 15 秒 × 2、それを 3 回まわす | $11.70 | 1 か所 |
| Veo 3.1 Lite、720p でよければ | 8 秒 × 4、それを 3 回まわす | $3.60 | 3 か所 |
このページでいちばん安い行は、当方のものではありません。どちらの列も再販業者の上乗せではなく、各社が公開している表示価格を使っています。多くの比較が静かに間違えるのは、まさにそこです。
Veo 3.1 が MiniMax H3 に勝つところ
4K。 Veo 3.1 Standard は出せます。H3 は 2K で止まります。契約書に 4K マスターと書いてあるなら、この比較はそこで終わりです。H3 の 2K は高解像度化ではなく生成のやり直しなので、高解像度化なら捏造してしまう小さな文字が戻ってきます。それでも 2K は 2K です。
尺。ただし特定の意味で。 Veo は生成したクリップを 7 秒ずつ、最大 20 回まで延長して 148 秒まで伸ばせます。H3 は 15 秒で止まります。Veo のやり方は 7 秒の断片を溶接したもので、720p に固定されます。それでも 148 は 148 です。
再現性、部分的に。 Veo は seed を公開しています。決定性を保証するものではないが、わずかに改善する——という Google 自身の注記つきで。H3 には同等のものがありません。部分的でも、無いよりは勝ちます。
調達。 Vertex AI は ID 管理、監査証跡、契約を伴います。この軸で H3 に近いものは何もありません。
地域条項は 1 つではなく 2 つある
どの比較記事もどちらか一方には触れますが、両方に触れているものはありません。
H3 のウェイトはコミュニティライセンスで配られていて、その Applicable Territory は米国・EU・英国・韓国を除外しています。そして除外はデプロイ先だけでなく出力にも及びます。ホスティングされた API は影響を受けず、世界中で利用できます。詳しくは ライセンスを条項ごとに に。
Veo にも地域条項があり、それは自社の制限事項のページにあります。EU・英国・スイス・MENA では、personGeneration は allow_adult しか受け付けません。Google はまた、完全に対応しているのは英語で、ほかの言語は評価していないと述べています。これは H3 のセリフが安定する 11 言語と、並べて考える価値があります。
条項が 2 つ、種類も 2 つ。制限のあるモデルと制限のないモデル、という話ではありません。これは要約であって、法的助言ではありません。
ブラインド選好の順位表では
Artificial Analysis のブラインド選好アリーナ、2026 年 8 月 14 日時点のスナップショット。
| ボード | MiniMax H3 | Veo 3.1 |
|---|---|---|
| 音声ありのテキストから動画 | 1,238 Elo(7,170 票) | 1,091 Elo(8,626 票) |
| 画像から動画 | 1,193 | 1,085 |
| 動画編集 | 1 位 | 掲載なし |
引用する前に、条件を 2 つ。H3 はテキストから動画のボードで 1 位ではありません。Gemini Omni Flash が 1,241 で上にいて、それは同じ信頼区間の内側です。そして Google 自身の文書は、いまや Omni Flash を既定の動画モデル、Veo 3.1 をシーン延長と既存パイプライン向けの選択肢と位置づけています。もう 1 つ、Veo 3.1 は動画編集のボードで負けているのではなく、載っていません。それは不在であって、敗北ではありません。
あなたの案件はどちらか
4 つの案件は Google へ行くべきです。 請求が来てから気づくより、こちらから言っておきます。4K マスター:Standard、そして Standard だけ。予算の厳しい 720p・8 秒のスポット:Lite、当方より安い。720p で構わない 15 秒超の納品物 1 本:Veo の延長チェーン。Google Cloud の中での調達:Vertex。
4 つは当方へ来るべきです。 16:9 でも 9:16 でもないもの。参照ファイルが 3 つを超えるもの——参照素材から動画 は 12 個まで取ります。英語以外のセリフ。そして 9 秒から 15 秒までの、切れ目のない 1 テイク。これは Veo がどの設定でも作れません。
FAQ
MiniMax H3 は Veo 3.1 より優れていますか。 総合ではそうとは言えません。H3 はブラインド選好の順位表、尺、アスペクト比、参照素材の容量、そして価格で勝っています。Veo 3.1 は 4K、延長の長さ、そして seed で勝っています。勝者ではなく、納品仕様で選んでください。
Veo 3.1 は音声を生成しますか。
します、常に。Google のモデル機能表は Veo 3.1・Fast・Lite のいずれも音声を常時オンと記載していて、現行の Gemini API の表に generate_audio パラメータはありません。無音の Veo を前提にした比較は古くなっています。
MiniMax H3 は音声を生成しますか。 します。32 kHz ステレオで、映像と同じ順伝播から出てきます。スイッチはありません。
MiniMax H3 は 4K を出せますか。 出せません。解像度の列挙は 768P と 2K です。H3 の 4K 単価を載せているサイトは、MiniMax が公開していないものを載せています。
それぞれどこまで長くできますか。 H3:4 から 15 秒までの任意の整数秒を、切れ目のない 1 テイクで。Veo 3.1:4・6・8 秒、そして 720p を超えると 8 のみ。そこから 7 秒ずつ延長して、720p で最大 148 秒。
Veo 3.1 はネガティブプロンプトに対応していますか。
Gemini API 経由では対応していません。そのパラメータは表にありません。seed はあります、Google 自身の但し書きつきで。
どちらが安いですか。 グレード次第です。Standard に対しては、H3 はおよそ 3 分の 1 の価格です。720p の Lite に対しては、H3 のほうが高くつきます。
Veo 3.1 がまだ preview と表示されているのはなぜですか。 Google のモデルバージョン表が、Veo 3.1・Fast・Lite を preview、Veo 3・Veo 3 Fast・Veo 2 を非推奨と記しているからです。今日買える Veo は、どれも preview のモデルです。
結果はどれくらい残りますか。 Veo は生成した動画を 2 日間保存します。H3 はタスクの照会が 7 日間で、出力の URL にも期限があります。どちらでもダウンロードして自分の側に置き直してください。
動画に透かしは入りますか。 Veo は SynthID で透かしを入れ、検証ツールを提供しています。第三者の再販業者が SynthID をそのまま通しているかどうかは、当方では検証していません。
比較相手は Gemini Omni Flash にすべきでしょうか。 その可能性はあります。Google 自身の文書が、それを既定の動画モデルと呼んでいます。
これは表 1 枚より、クリップ 1 本のほうが早く片が付きます。 1 本生成して、映像はご自分で判断してください。
執筆
編集部
minimax-h3ai.video


